不登校になった話



不登校になってだいぶ経った頃。


母に、自分の思っていることを手紙に書いて、渡した。


手紙の内容は、ざっくりとこうだ。


『学校は私にとって苦でしかなくて、辛いです。お母さんごめんなさい。死にたいと思ってごめんなさい』


それを読んだ母は、私の部屋に来た。


死にたいなんて思わないで、と言って母は私を抱きしめた。


私と母は、一緒に長い時間泣いていた。


母は、優しかった。


学校に行きたくないと言った時も、怒らずに了承してくれて、この時も、ただただ話を聞いてくれた。


私はなんて良い親に恵まれたんだろうと思った。


母の優しさが心に染みた。


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