溺愛体質の先輩が甘くするのは私だけ。
『いや、こっちこそ変なこと聞いてごめんなさい』

『いえ……!!』


そんな感じで……絶対に偽りのないとわかる、純粋な彼女に徐々に惹かれて行った僕。


屋敷からは時々抜け出して、その時に会って遊んでいた。


けれど、それが母親にバレた時。


ものすごい説教をされるかと思ったら……。


『あら、真白ちゃんって、冬奈(ふゆな)ちゃんの娘じゃないの?』

『え?そうだけど……』


まさかの、母親同士、いや夫婦同士で小学生の頃からの幼なじみだったことが判明。


実は3歳の頃にも何度か会っていたと言う。


相手が真白ちゃんだったため、将来婚約者は真白ちゃんがいいと言ったら許してもらえることができた。


それは、超一流の小学校に編入するのを条件に。


そのためには学校に近いところに引っ越す必要もあって、複雑だったけれど、真白ちゃんとの将来のために僕は引っ越すことを決意した。


引っ越して、小学生になってからは、嫌でも勉強をして、どんどん知識を身につけていった。


そして、中学校は真白ちゃんが受験するという学園になんなく入ることができて、2年間ずっと待っていた。


……で、まさかの僕たちは片想いで結ばれることができたのだ。
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