壱くん、お願いだから近づかないで。

Prologue

　小学生の時、男の子にイジワルされて男の子が苦手になった。
　今思えば小さなことだったと思う……でも、苦手で怖くて学校にも行けなくなってしまった。

　これからも男の子と一緒にいなくちゃいけないんだと思ったら辛くて逃げる方法を考えた。それで、女子校に入学することを決めた。


　得意とも言えない勉強を頑張って、

　塾にも通って……なのに、



「佑茉ちゃん、好きです」


　女子校に入学できたのになんで男の子に迫られてるの！？