ご主人様は、専属メイドとの甘い時間をご所望です。〜無気力な超モテ御曹司に、イジワルに溺愛されています〜
未紘くんの幼なじみ。



梅雨に入った6月のこと。


学園ではもうすぐ期末テストがあるんだけれど。


「はぁ……なんで土曜も授業受けなきゃいけないわけ」

「未紘くんがいるクラスは特別に頭がいいからです」


天彩学園では期末テスト数週間前から土曜日に午前中だけ授業がある。

これはアルファクラスの生徒のみ。



一般クラスよりも遥かにレベルが高くて、将来を期待されているエリートクラスだからって、学園側が力を入れているみたい。


「……眠いつまんない死ぬ」

「そんなこと言っちゃダメです!」


「……ってか、湖依と一緒にいられないのがいちばん無理」

「午前中だけなので頑張ってください!」


「湖依に甘える時間奪われたせいで頑張れない。……学園ごとつぶしたくなる」



機嫌が悪いときの未紘くんは、ちょっと物騒なことを言っちゃうところがあったり。

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