ブルーな春
「未来ちゃん」

またしても昔の友人かな?と振り向くと、見慣れない人だった。

困ったな…記憶にない人だ。

私が戸惑っていると、

「忘れた?恵美だよ」

「えっ、恵美ちゃん!?」

あの頃、恵美ちゃんはポッチャリしていた。

今はすっかりスリムで、メイクもかなり上手で、やけに大人っぽく見える。

「あんまりにも綺麗になってて、誰かわからなかった…」

そう言うと、

「まぁ、これも未来ちゃんのおかげかな」

と、笑っていた。

「私のおかげ?」
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