キミの同担拒否
「松浦さん……!!」
後ろから聞こえるその声と同時に雨が“止んだ”。
重たい髪をなびかせ、振り向く
「え?天野くん!?」
そこにはおとめと同じくらいビショビショな両手に傘を持った天野くんがいる。
そのうち1本の傘はおとめの頭上で開いている。
びちょびちょな天野くんと一緒に雨宿りがてら近くにあった屋根がついてるベンチに座った。
「……なんかごめん」
「おとめもごめんなさい」
天野くん曰く、
おとめが突っ走って行ったのを追いかけようとしたタイミングで数学の先生に捕まり
解放してもらえた時には既におとめは見えなくなっていて、家も知らないからとにかく天野くんの家の方に走って途中で傘を2本買ったけど
おとめは見つからないまま家に着いたから、家に荷物を置いて天野くんの家とは逆方向に走ったらおとめがいて現在に至るらしい
それにしては、はや過ぎない!?
家がめっちゃ近いのかな?
謝らないといけないのはどっちかといえば、いや、確実におとめだよね
「あ、あと傘、ありがとう」
「うん」