キミの同担拒否
教室の時計を見ると、もう4時30分だった。

用意が終わって帰ろうとドアを開けようとした時、隣に悠李がいないことに気づいた。


一緒に帰ろうなんて言わなくても、隣で歩幅を合わせてくれた悠李の存在が、もういつの間にか私の“普通”になっていて。


けど今、一緒に帰らないの?なんて言う勇気なんて私には無いし、したくない。


すると、私の考えを察したのか悠李は
「ごめん、今日は俺残るわ」と言って、辛そうに笑いながら手を振った


悠李が謝る必要なんかないのに。

だから私も精一杯の笑顔で手を振った。

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