十年越しの溺愛は、指先に甘い星を降らす
そして迎えた、結婚式当日。
この日は、雲一つない快晴だった。
チャペルでは、私の両親も、写真という形ではあるが1番良い席で見守ってくれている。
理玖の家族に見守られながら、私たちは神様に永遠に離れないという誓いの儀式を進めていく。
そして、とうとう誓いの言葉を刻んだ指輪を交換する時が来た。
指輪の交換をするときに、お互いに何て打ち込んだかを明かすと言う約束をしていた。

まずは理玖から。
彼が選んだ言葉は

「Be in with you forever」

永遠に、あなたの側にいると言う意味の英語。
そして私も、彼にこの言葉を贈る。

「Dear my Polaris」

北極星は不動の星。
私にとっての彼を表すのに、相応しい星だと思った。
その言葉を言うと、理玖が本当に嬉しそうに笑ってくれたので、この言葉が正解だったと、私はほっとした。

そうして私は、理玖との誓いのキスを交わし、神にも認められた彼の妻になった。
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