明日のキミは。

―――キミさえ問題ないならその誘いに乗りたいと思っているが。

 先生は飄々とした表情で言った。
 先生は私のことなんて知らなかったと思うけど、私はもともと先生のことを知っていたし、なんなら先生に対しての憧れもあったので、その言葉に頷いてしまった。

 その時の先生の動揺のない態度で、言葉で……私は先生が女性との『そういうことに慣れている』と思ったのは確かだ。

 だから、あの日私たちはキスをして……
 それからなぜかとんとん拍子に話が進んで、先生と私は結婚することになった。

 偶然や、タイミングというのはすごいものだと思う。
 私はとことん『タイミング』が良かったのだ。
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