紳士な副社長からの求愛〜初心な彼女が花開く時〜【6/13番外編追加】
「ーーそういえば、珠理ちゃんがプレゼントをくれたんです。私たちが上手くいったら渡そうと思ってたって」
「良い子だね」
「はい。でもその場で開けてみようとしたら止められて。家に帰ってから、絶対に《《2人》》で開けてみて下さいって、やけに"2人"のところを強調されたんですよね」
「何だろうね?」
「何でしょう。2人で使えるもの、とかですかね?」
和泉さんのお家に連れて帰られて、ソファーに並んで紅茶でひと息ついていると、珠理ちゃんからプレゼントを貰っていたことを思い出し、それを持ってきて早速開封し取り出してみる。
そして中から出てきたものに、私は絶句した。
バン!と慌ててそれを袋の中に押し戻し、背中に隠す。
「……ああ、ある意味2人で使えるものだったね」
………バッチリ見られてしまっていたらしい。
でも。
「どっ、どういう意味ですか、それ……!」
「着せて愛でたり、脱がせて楽しんだり?」
「……〜〜っ、い、和泉さん、発言がなんかオジサンっぽいです!」
「そりゃあ、灯ちゃんよりはオジサンだからねぇ?」
みるみる真っ赤になっていく私の耳を弄りながら、和泉さんはクスクスと楽しそうに笑った。
ーー珠理ちゃんがプレゼントしてくれたのは、何と下着だった。
それも、ただの下着ではない。
珠理ちゃんと買い物に行ったあの日、キラキラしたランジェリーショップで『これは⁉︎』と当てがわれた、布面積の極端に少ない下着。
上も下も全面にレースが強調されたそれ。
デザインの割に色合いは可愛らしくて、セクシーさは若干マイルドにはなっている気もするけれど……!
って、そういうことじゃない!
じゅっ、珠理ちゃんーーーーーっ!!!!