紳士な副社長からの求愛〜初心な彼女が花開く時〜【6/13番外編追加】
【番外編①】紳士な副社長は意外といじわる

エピローグのその後…

(な、なにこれ……)


ーーあれから和泉さん、私の順番でお風呂を済ませ、広々とした脱衣所でまだポカポカしている身体に珠理ちゃんからもらった下着を渋々身に付けてみたのだけれど、その姿を鏡に映して私は絶句した。


これだったら、まだ全裸の方マシかもしれない……。

というくらい、なんていうか、大事な部分を辛うじて隠している透け感のあるレースが、上下共に絶妙ないやらしさを醸し出しているのだ。


(珠理ちゃんめ……!気持ちは嬉しいけど、なんてものをプレゼントしてくれたんだ……!)


……と珠理ちゃんを恨んでも仕方がない。

あの顔に絆されて、着ることを了承してしまったのは私なのだから。


だけど、そこで私は「あ!」と閃いた。


(そうだよ!……うん、そうだ!)


いいことを思いついたとばかりに、私はいそいそとその上からあのネイビーのTシャツワンピースをバサっと被った。

そしてタオルドライした髪にバニラハニーのヘアオイルを付け念入りに乾かしてから、「いざ出陣!」と和泉さんの待つ寝室へと向かった。
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