iDOLの恋人~好きになった人は超有名人でした~
『何か重要な発表をされるということですが。それがミン・ユナさんとの婚約発表ではないかと言われていますが本当のところはどうなのでしょう。』

バカな記者がフライングで聞いている。
けれど本当にこのことを発表するのかもしれない。

『この度、ミン・ユナさんと僕の交際の噂が広まってしまい、ミン・ユナさんにご迷惑をおかけしたことをお詫びいたします。ミン・ユナさんとの交際の事実はありません。』

テオはこの言葉も韓国語と日本語で2回話した。

ザワザワと会場がざわついている。

わたしの心の中もざわついていた。

どういうこと?
昨日のあれは…じゃぁ…。

『わたしにはお付き合いしている女性がいます。』

え?

その言葉に驚くわたし。

会場のざわめきはさらに大きくなる。

『なんだって?』『どういうことだ?』『他にいるのか?』などと声があがっている。

『この度のまちがった報道でいろいろな人を傷つけてしまった。彼女のこともそうです。もちろんミン・ユナさんも。僕はその女性とは真剣にお付き合いしています。ですからまちがった報道はやめてください。そのお願いのために会見を開かせていただきました。』

ざわざわと会場は最高潮にざわめいていた。

『その女性はいったいどなたなのです?もしかして日本人の方なのですか?』

記者から質問が飛んだ。
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