極秘懐妊だったのに、一途なドクターの純愛から逃げられません
「すみませーん、荷物はここでいいですか?」
ちょど今日は商品入荷の日で、店の入り口にいくつもの段ボールを積んだ宅配業者のお兄さんが聞いてきた。

「ええ、後はこっちで運びます」

荷物の半分以上はすぐに店に出さないといけない物だから、バックヤードまで運んでもらうよりもここにある方が都合がいい。

「ありがとうございました」
「お世話になりました」

元気に挨拶して帰って行くお兄さんに声をかけ、私は店先まで来て荷物に手をかけた。

よいっしょっ。
ウッ。

ヤバイ、痛い。

そのまま、床に膝をついてしまった。

「ちょ、ちょっと美貴、大丈夫?」
泉美がすぐに駆け寄ってきた。

「うん」

急に荷物を持ち上げようとして腹部に痛みがはしった。

「とりあえず、こっちに座りなさい」

泉美に抱えられ、ゆっくりと立ち上がる。

「どう、大丈夫?」
「う、うん」

動けないほどの痛みじゃない。
でも、下腹部の重たい感じは今まで感じたこともない感覚。

「病院に行った方がいいよ」
「いや、でも・・・」
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