4番目の彼女
◇◇◇◇

……酔っていたはずなのにびっくりするくらい記憶あるわ。
思わず顔を掌で覆うと首の下にあった彼の腕が私を引き寄せる。

「ん……きぃちゃん、起きたの? 」

 きっちりと後ろに撫でつけて一つに結んでいた髪は、すでにほどけていて私の頬をさらりと撫でる。
 ロン毛にしているのは、中学では丸坊主だった反動だろうか。

「うん。もう帰ろうかと思って」
「まだいいじゃん」

 腰に回された腕にさらに引き寄せられると素肌が密着して温かい。

「もう一回シよ」

 彼は右足を私の太ももにまとわりつかせて、再び勃ちあがった下半身を下着もつけていない私の下腹部へと押し付けた。
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