今夜、私は惑わされる。


「いいの?」


「いいよ。俺も食べたかったんだ」



浅羽くんが店員さんを呼んで、注文してくれる。


私はそんな浅羽くんのことをじっと見つめる。


やっぱり、めちゃくちゃかっこいい……。


でも、それだけじゃない。


それと同時に好きだなと思う。



「ん?」



あ、見てるのバレた…!



「なな、どうしたの?」


「何でもないよ」


「嘘だ」


浅羽くんと笑い合う時間が、一番楽しい。

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