ライム〜あの日の先へ
わずか2コール。一成はすぐに電話に出てくれた。
「一成、俺。零次」
『あぁ、零次。
……よかった。電話待っていたんだ』
零次が名乗ると、一成はなぜかホッとしたような息をついて電話に出た。
電話を待っていた?
一成が心配している理由は?
嫌な予感がする。鈴子に何かあったのだろうか。
「もしかして……鈴子に何か?」
『……あれ、もしかして、鈴子はそっちに行ってない?』
「鈴子ちゃん、やっぱり日本に来ているんだね?
昼間、会社に俺を訪ねてきてくれたみたいなんだが、アポイントがないからと受付で取りつがなかったみたいなんだ。俺も商談で外に出ていたから……。
携帯のほうに電話してみたんだけど繋がらなくて」
『そうか……。それが、鈴子の答えなんだな」
「一成、俺。零次」
『あぁ、零次。
……よかった。電話待っていたんだ』
零次が名乗ると、一成はなぜかホッとしたような息をついて電話に出た。
電話を待っていた?
一成が心配している理由は?
嫌な予感がする。鈴子に何かあったのだろうか。
「もしかして……鈴子に何か?」
『……あれ、もしかして、鈴子はそっちに行ってない?』
「鈴子ちゃん、やっぱり日本に来ているんだね?
昼間、会社に俺を訪ねてきてくれたみたいなんだが、アポイントがないからと受付で取りつがなかったみたいなんだ。俺も商談で外に出ていたから……。
携帯のほうに電話してみたんだけど繋がらなくて」
『そうか……。それが、鈴子の答えなんだな」