たとえ、この恋が罪だとしても

***

 で、その夜は都合三回。
 今朝起きてからも一回と、紗加の身体を責めに責めて十二分に堪能し、まだベッドでぐったりしている彼女を残してマンションを後にした。

 紗加の自宅は職場から電車で30分ほどの、「都内で住みたい街ランキング」トップクラスの人気を誇る住宅街にある。

 その界隈には洒落た店が多く、よく雑誌で特集が組まれたりしている。

 おれはマンションのすぐそばの雰囲気のいいカフェに入って遅めの朝食をとった。

 紗加を抱いているあいだも、つねに頭から離れなかったのはMOGAの件だ。
 最近はモデルありきの仕事ばかりで、少々鬱屈していたところだった。

「ただの撮影屋で終わる気はない」と事あるごとに紗加に訴えてきた。
 彼女もおれの才能を買ってくれている。
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