たとえ、この恋が罪だとしても
「……撮るのはあなただから、いい写真さえ撮ってくれれば文句はないわよ。でも彼女が引き受けなかったときのこともちゃんと考えておいて」

「はいはい」

「分かってるだろうけど、こんなチャンス、もう二度と来ないわよ」

 おれには妙に自信があった。彼女が断るはずがないと。

 もう一度、さっきのプリントアウトを見る。理想の女がそこにいる。

 頭のなかにこれから撮るべき写真の絵が次から次へと浮かんでくる。

 おれのなかで、作品はすでに完成していた。
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