How To Love
王子様とプリンセス



「樹里…」

僕の贈った指輪だけを身につけた樹里が、僕の下で酸素を求めて口を薄く開き胸を大きく上下させる。

「大丈夫?」

そう聞きながら樹里の秘宮への通路を痛いほど昂るモノで行き来する…ぁあ…んん…さっきから樹里はもっと奥に僕のモノが欲しいんだよね?

でも、今日は予想外にお父さんと長時間話して…悪い話ではなかったけれど、やっぱりほんの少し緊張や遠慮があって、シーツが濡れるほど体は反応しているのに頭のどこかで考え事をしている樹里がいる。

妖艶なクイーンが降臨するまで浅く攻めて待ってあげているんだよ、樹里。

「…もっと…」
「うん?もっと…何?」
「昴…意地悪するの?」
「しないよ、樹里を可愛がるだけ」
「じゃあ…もっと…きて…」
「樹里が考え事しないで僕のことだけを見てくれたらね…」
「…ごめん」
「いいよ、大丈夫。樹里は今日頑張ったからね。いろいろ思うだろうね…一晩中考え事しているなら一晩中こうして過ごすよ」
「ふふっ…」

彼女が笑うときゅっと通路が締まり僕のモノを刺激する。

「…っ…可笑しい?」
「昴のが…ふやけちゃうって想像しちゃった」
「それは困るかも…」
「ふふっ…昴…今日、ありがとう…一緒に父に会ってくれて…結婚も指輪も…すごく嬉しい…ありがとう」
「うん」
「私は…昴を愛します…これからずっと」
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