青春の備忘録
 チームだけでなく監督とも面識があったことから、折を見て直々に応援しています、と伝えることができたが、その応援は伝わっていただろうか。
 応援のあるなしに関係なく、彼らは全力で、最後の舞台を全うしたと思うが。
 その日私は、心の沈みを隠せず、ひっそりと泣いていた。
 不思議とその日の涙は甘かった。
 この日以降、私はあの試合のことを話題に出したことはなかった。
 ただ、心の中にしまっていた。
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