美しき微笑みのあの人に恋をした。





「寺田さん、ちょっと良い?」

「なに?」

話したかった寺田さんと、偶然、トイレで出会った。



「あ、あのね…寺田さんって、確か小説好きだったよね?
ウェブ小説とかは読む?」

「うん、読むよ。」

お、やったね!



「どういうジャンルが好きなの?」

「恋愛ものかな。恋愛ものなら、現代風のもファンタジーもなんでも読むよ。」

恋愛ものが好きだなんて、ビンゴじゃない。
あ、でも、念の為…



「あの…けっこう字が詰まってるのって、どう思う?」

「字が詰まってるのは読みにくいよね。
1ページ目で、ブラウザバックだよね?」

えー…駄目なの?



「そ、そうだよね。そういうのは読みにくいよね。」

「うん、恋愛ものは特に行間が広いし、文字が少ないじゃない。
それに慣れてるから、詰め詰めなのは無理。
って、もしかして、篠原さん、ウェブ小説投稿してるの?」

「ま、まさか。
そ、その…い、従姉妹が投稿したいみたいなんだけど、ちょっと見せてもらったら、文字が詰め詰めだったんだ。」

「恋愛もので詰め詰めは絶対だめだよ、内容が面白くても、なかなか読んでもらえないと思うよ。」

「そ、そうなんだね。従姉妹に言っとこう。
あ、あと、なんか読まれるコツみたいなのはあるかな?」
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