この世界は、真夏でできている。
「すき、だよ」



エーデルワイスを握る手が、言うことを聞かないくらい震えた。


「ずっと、好きだったよ」

黒羽の顔を、見れなかった。

どんな表情をしているのか見るのが、怖かった。

手元の震えた花は、私を見つめている気がした。



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