ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜4
 日本にいた時に、他人とはあまり関わりを持たずに生きてきたエリナは、控えめに言って、大変なコミュ障である。
 誰にも認めてもらえないため、自己肯定感はものすごく低かった。
 おまけに、スカイヴェン国に来てからは、基本的に自分から他人と関わることはなかった。
 というか、可愛らしい子猫に関わりたい人々が向こうから積極的にやってくるので、エリナはルディやミメットの陰に隠れて、ちょこんと顔を出していればすべてがうまくいく状態だったのだ。
 このように、コミュニケーションを取ろうという努力など必要ない生活に慣れてしまったエリナは、子猫の姿でルディという頼りになる保護者がいる時ならともかく、白猫のフェアリナとしてどう関わっていけばいいか、まったくわからなかった。

『覚悟を決めて、行かなくちゃ……ならないと、頭ではわかってる。わかってるんだけど……どうしたらいいんだろう……困ったな、せめてクーちゃんが一緒にいてくれたら、モフモフを抱っこしてパワーが出るから行けそうなんだけど……うわーん、自分の尻尾を握っても、勇気が出ないにゃん』

 というわけで、モフモフの猫尻尾をこねくり回して、窓の外で悶々とした末、『やっぱりわたしには無理だよぉー』と泣きべそをかきながら、また屋根を伝って青弓亭に戻ってきてしまったのである。

「わたし、駄目な妖精だ……」

 小さな子猫はベッドに丸まったのであった。
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