ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜4
 フェアリナは胸に手を当てると、自分が本当に大切にしたいのはなにか、心に問いかけた。
 そして顔を上げて、震える声でルディに言った。

「ルディさんに話したいことがあります。少しお時間をいただけますか?」

 というわけで、ふたりは別の部屋にやってきた。

「あの……」

 ルディはうつむいて目をつぶり、言葉を出そうとするフェアリナを黙って見守った。

「今まで言えなくてごめんなさい。機会が来たら話そうと思っていたんですけど……」

「うん、ゆっくりでいいぞ」

 警備隊員が聞いたらびっくりするような優しい声で、ルディはフェアリナを落ち着かせた。

「……」

 フェアリナは胸の“妖精の環”をつかむと、心の中で『我が名はフェアリナ、子猫の姿に……』と唱える。すると、環の中から光が噴き上がりフェアリナの身体を包み、ルディがそのまばゆさに目を閉じそうになっていると……やがてそこには、大きなワンピースを床に引きずりながら立つ、幼い子猫がいた。

「……エリナ?」

 子猫はこらえきれずに、まん丸な黒い瞳からぽろぽろと涙をこぼした。
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