ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜4
「おじさん、おはようございます。それで、この前お話しした大豆の料理についてなんですけれど」

「おお、豆腐か! 実は適任者を選んでおいたぞ」

「さすがですね! その方はどちらに?」

「今日来ているぞ!」

「やったにゃん!」

 前のめりに話す子猫と猿に、ミメットは「やれやれ」と苦笑する。

「ガットン、ガットーン!」

「今行きます」

 どさりと重い物を置く音がして、店の奥から大男が姿を現した。

「うわあ、大きな方ですね」

 子猫は目を丸くして、ゴリラの青年を見上げた。

「甥っ子のガットンだ。この通りゴリラの獣人で、売るほど力が有り余ってるぞ」

 猿の親父さんがガットンの二の腕をぺちぺち叩きながら、ふっとい腕だろう、わはははは、と笑うと、大男は恥ずかしそうに肩をすくめた。

 彼は指先で頬を掻きながら「あの、俺はゴリラのガットンっす。おじさんから新しい大豆料理を作ると聞いて、あの、俺も大豆が大好きだから、新しい料理となるとこいつはゴリラとして黙っちゃいられんなと思って、あの、その、僭越ながらよかったら作らせていただけると幸いでございます……」と、見た目とは違った優しげなバリトンボイスで、段々と丁寧になる不思議な挨拶をした。
 
< 80 / 234 >

この作品をシェア

pagetop