パイロットは仕立て屋を甘く溺愛する
「貴堂さん、私も会いたいです」
はっきりと言うことは恥ずかしくてとても小さな声になってしまう。
電話口の向こうが一瞬しん、としたので紬希はなんだかどきどきしてきてしまった。
(なにかおかしなことを言ってしまった?)
『今すぐ会いたい……』
紬希はその声にびくんとした。それはとても甘く低く紬希の耳に響いたから。
「……っあ、あの……!」
『ごめん。困らせたね』
困ったのは確かだけれど嫌な気持ちではないというのは……。
紬希はそれをうまく伝える術を知らなかった。
でも誤解はしないでほしい。
そんな気持ちでいっぱいになる。
「あの……私待ってますから。お気をつけて行ってらして下さい」
もっとたくさん伝えたい気持ちがあるような気がするけれど、今の紬希に伝えられるのはそれが精一杯だった。
『ありがとう。行ってきます』
貴堂の晴々とした声が紬希には嬉しかった。
交際してほしいと言われて、それから貴堂は宣言通り誠意をみせてくれているし、それを紬希もとても感じる。
貴堂に真っ直ぐな気持ちをぶつけられても不快感や怖い気持ちは一切ない。
はっきりと言うことは恥ずかしくてとても小さな声になってしまう。
電話口の向こうが一瞬しん、としたので紬希はなんだかどきどきしてきてしまった。
(なにかおかしなことを言ってしまった?)
『今すぐ会いたい……』
紬希はその声にびくんとした。それはとても甘く低く紬希の耳に響いたから。
「……っあ、あの……!」
『ごめん。困らせたね』
困ったのは確かだけれど嫌な気持ちではないというのは……。
紬希はそれをうまく伝える術を知らなかった。
でも誤解はしないでほしい。
そんな気持ちでいっぱいになる。
「あの……私待ってますから。お気をつけて行ってらして下さい」
もっとたくさん伝えたい気持ちがあるような気がするけれど、今の紬希に伝えられるのはそれが精一杯だった。
『ありがとう。行ってきます』
貴堂の晴々とした声が紬希には嬉しかった。
交際してほしいと言われて、それから貴堂は宣言通り誠意をみせてくれているし、それを紬希もとても感じる。
貴堂に真っ直ぐな気持ちをぶつけられても不快感や怖い気持ちは一切ない。