極上男子短編集
有紗が横からフォローに入ってくれると、美穂はチッと舌打ちをして後ろに下がった。


ホッと息を漏らしたのもつかの間「自分1人じゃなにも言い返せないくせに」と、有子がつぶやく。


その言葉は針となって私の心に突き刺さった。


図星だったから、余計に辛い。


2人は言いたいことだけ言って教室を出ていってしまったのだった。
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