極上男子短編集
細かく分ければもっと沢山あるけれど、そのなかのひとつ、図書委員のところに自分の名前が書き出されていく。


……なんで!?


立候補や他薦などで滞りなく進んでいた係決めだったけれど、まさか自分の名前が底に書かれることになるとは思っていなかった。


クラス内の誰か、他の中学から来たよく知らない子が私の名前を上げたことはわかっていた。


だけど他にも他薦はあったし、多数決の結果他の誰かが図書委員に決まるものだと思っていた。


それがなぜか、どういうわけか私が一番多く票を撮ってしまったのだ。


私の名前を図書委員の横に書き終えた先生はチョークを置いて振り向いた。


「それじゃ、今年1年間はこのメンバーで頑張ってください」


なんの問題もなく係と委員決めが終わった先生は満面の笑みを浮かべてそう言ったのだった。
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