わがままな純愛 ケイレブとユリア
「あんたも、見習うといいだ。
酒かっくらって、
女の尻を追いかける事よりね」

ケイレブは、急いでモップをゆすいで、壁に立てかけた。
これ以上、長居をすると
藪蛇になりそうだ。

ケイレブは判断した。

「御馳走さま、明日また来る。
すぐに身元保証人になってもらうように、知り合いに頼みにいくよ」
ケイレブはリュックを背負った。

「ジャガイモの皮むきが、
へたくそで遅かったら、雇わないよ」
マギーの声が、背中に投げつけられた。

「俺はあんたのスープが大好きだ」
ケイレブは、振り返ってマギーに
投げキッスを送った。

マギーはふんと、鼻息をならし、
ドンと片足で床を鳴らした。

ケイレブは取りあえず、
マギーの面接は、合格したなと
感じていた。
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