わがままな純愛 ケイレブとユリア
「んでも、服が泥だらけで困るという、苦情も多いですだ」

「まったく、そうですね」
校長先生の子どもたちを
見やる視線が、優しい。

マギーは自分の仕事を、思い出した。
「校長先生、今度のチャリティーパーティで、出す料理ですが、
昨年と同じでいいでしょうかね。

参加人数と、予算の方をどのくらいつくか、教えてくだせぇ。」

校長先生とマギーは、食堂の
テーブルに座った。

校長先生は、紙ばさみの書類を
確認しながら
「昨年と同じで大丈夫です。
それに手伝いの人も、
早めに頼まなくてはなりませんね」

そこに
ケイレブが泥だらけの手を、
布で拭きながら、食堂に入ってきた。
「マギー、仕事は終わったぜ。
俺は帰るから」

「ケイレブ、お疲れさまです」
校長先生がケイレブに視線を
やり、微笑んだ。

ズッキーーーン

ケイレブの心臓は飛び跳ね、
頬が赤くなった。

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