わがままな純愛 ケイレブとユリア

「でもさ、女の子が嫌いな奴に
誘われたら・・・
ダンスの拒否権は、ありなのか？」

マギーは自分の自慢を無視した、
ケイレブを睨んで

「まぁ、紙に書かれた金額と
同額を払えば、
キャンセル扱いにはなるが・・

まずはそんな事はしないよ。
みんな、前もって話をつけておくからね」

「私は歴代１位の最高金額を、
叩き出したレジェンドさ」

マギーは得意げに、
＜どうだ、参ったか＞と言うように、また鼻を鳴らした。

ケイレブは、目を丸くした。

はぁ・・すごいわ・・
これは・・
守護怪獣が、美女の成れの果て
とは・・・・

ケイレブの驚きを、当然というように、マギーは続けた。

「会場で最高金額を出した
カップルは、最後に二人だけで
踊るのさ。

それで公認の仲になるというか、
結婚するって流れになる」

「そうなんだぁ・・・」
ケイレブは、目じりを下げで、
＜うんうん＞うなずいた。