わがままな純愛 ケイレブとユリア
「ああん・・?」
マギーは額にしわを寄せ、ケイレブを睨み付けた。

「あっ、もちろん、
外の物置小屋で・・」
ケイレブは、小さな声ですぐに付け加えた。

「その、私から・・・
お願いをしたのです」

戸口で仁王立ちになっている
マギーに、天使はためらいながら言った。

えええっ・・・?

ケイレブは感激のあまり、
自分の胸を手で押さえた。

天使は、俺を受け入れてくれたのか?

ケイレブの脳裏には、
天使が、勝利のファンファーレを、
ラッパで鳴らしている光景で、
いっぱいになっている。

マギーはブルーの瞳を、少し上に向けて、
考えこんでいるようだったが

「ふうーーーん、
そうですか・・ではこれを」
そう言って、天使にかごを渡した。

「明日の朝のパンとはちみつ、
チーズとコーヒーの豆ですだ」
言い終わると
ケイレブを一瞥(いちべつ)したが、無言だった。

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