わがままな純愛 ケイレブとユリア
「・・・こういった事に、慣れていなくて・・」
消え入りそうな声で言った。

初めてなのかぁ・・

それを聞いて、
ケイレブは感激して、強く抱きしめてしまった。

春を告げる花の香りがする。
天国は・・
一面の花園なのだろう。

「ごめんなさい・・」
そう言って天使は、体を離そうとしたが・・・

ケイレブは、あまりにかわいくて、離す気にはなれなかった。

離したら、
天使は、消えてしまうかもしれない。
守護怪獣がいつ、気が変わって、
押し掛けてくるかもしれない。

ケイレブの腕の中で、
天使は、留まっていてくれた。

それだけではなく、
天使は、ケイレブの手の上に、自分の手をそっと重ねた。
もう、二人の間に、言葉はいらなかった。

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