クールな自称保護者様も燃える恋情は消せないようです
ベッドに優しく下ろされる。
お兄ちゃんのシャツを握った手を離そうとしたけれど、眠ったふりをして離さなかった。

「……ふぅ」

吐息が漏れた。
お兄ちゃんも添い寝するように横になろうとする物音が聞こえる。

しばらくして、大きな手が優しく頭を撫でてくれた。
二回、三回……撫でてくれただけで、本格的な眠りに引き込まれる。その手はひどく温かかった。

「結局こうなるのか……。離れた意味が、ないな」

意識が途切れる寸前、そんな声が聞こえた気がした
唇がほのかに温かくなる――そんな錯覚を覚えてながら、眠りに落ちていった。


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