お前を地の果てまで追いかける〜御曹司の決意
そして奥に引っ込んだ。

俺はなんて嫌な奴なんだ、折角優里が心配してくれたのに、ひどい言葉を浴びせて、久しぶりに顔を合わしたんだから、もうちょっと気の利いた言葉をかけてあげれば良かったのに、何やってるんだ、俺は、だから優里に子供だって言われるんだよな。

「おい、食べようぜ、冷めちまうよ」

田上は同い年なのに、いつも俺に気遣いを見せてくれる頼もしいやつだ。

「なあ、二年前、俺はなんで親父の反対を素直に受け入れて、優里に別れを告げたんだ?」

田上は答えを探している様子だった。

「それになんで俺はそのことを覚えていないだ」

「二年前は聞き分けが良かったんじゃないか」

「お前まで俺を子供扱いするのか」
「そうじゃねえよ、二年前は親父さんの言うことが絶対だったんだろう、今はお前が社長だから、その自覚があるし、優里ちゃんをパートナーとして認めてるってことだろう」

「だからなんだよ」

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