私(俺)の不器用な愛情表現【番外編】



そして、昔を思い返して。




煌くんのツナッターに、アスリートランキング。




中学校のアルバムを見た。






わかったことは。




最初の頃の煌くんの笑顔は輝いてなかった。




なんにも興味がなくて冷たそうな彼が変わり始めたって感じだった。



そこから、2年になった頃に彼は笑顔が輝き始めた。





私の大好きな笑顔になった。





でも、今では。あの笑顔はもうしない。




鉄道員となった彼はツナッターでたまに見るけど。




歯は見せてるけど、目は笑ってない。




私の好きな笑顔は。目がキラキラしてて心の底から笑ってたのに。




私は、煌くんの隣にいなくなれば。ずっとあの笑顔を守れると思ってた。





でも、逆だったんだって気づいた。




私がいたから。あの笑顔ができてたんだ。






暖かい人だったんだ。







今は冷たい人に戻ってしまった。




私の大好きだった、暖かくて太陽みたいな君はもう居ない。





私も。もう、君がいないから。あんな風には笑えない。



あんなに輝いて見える景色も、思い出もない。




私達は、大切なかけがえのないものを手放してしまったんだ。



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