私(俺)の不器用な愛情表現【番外編】

高校2年




高校2年。



煌くんは、きっと、M高かN高志望で。



第2順位はA高だって分かってたし、夏織ちゃんと地域の駅伝で会った時に確認したら。




M高かN高って言ってた。って私の予想は当たっていたし。




この高校に来てるはずがないって分かってるけど。




最後の悪あがき。





入学式の日、張り出されてる紙を3クラス分全て見た。




やっぱり、合田って苗字はどこにもなかった。






会いたかった。



また、煌くんの背中を追いたかった。



あの笑顔をグラウンドで見たかった。




天然で抜けてる話を聞きたかった。



煌くんの声を聞きたい。



煌くんの匂いを感じていたい。



そう思っていた。



< 67 / 106 >

この作品をシェア

pagetop