クールな准教授は密かに彼女を溺愛する

彼女との出会い

「あの…私、先生のゼミにどうしても入りたくて…もう、遅いですか?」

自信なさげな声がどんどん小さくなって、語尾はほとんど聞き取れない程だった。

「今日のガイダンスの後にゼミの申込は受付終了したのですが、
何か特別な事情があったのならばまだ受付ます。」

要は、学校の要項通り丁寧に説明する。

一呼吸程の間の後、
彼女は小さな声で恥ずかしそうに話し始める。

「実は父が1年前に仕事場で突然倒れて、介護の為休学していました。
父は半年ほど入院して治療を受けていたのですが…半年前に亡くなりました。

…学費が払えなくて

大学も中退しようと思ったのですが…
父が大学を卒業して欲しいと…亡くなる前に言われて…うっ…うっ……」

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