クールな准教授は密かに彼女を溺愛する
「中山さん、起きて下さい。」

誰かが優しく身体を揺する。
お願い、もうちょっと寝かせてと紗奈は思う。

「中山さん。時間ですよ。」
優しく、低く心に響く声。

「う……ん…。」
紗奈はうっすら目を開ける。
ここ何処?
あれ、私何してたっけ???

夢も見ずにぐっすり寝れた感じがする。
ボーっとした頭で紗奈は薄ら眼を開ける。

「おはよう。ずっと寝かせてあげたかったけど、時間ですよ。」

上を見上げると、北原先生が覗き込んでいた。
「あっ、すいません。

私、本当に熟睡しちゃいました…」

恥ずかしくなって俯きながらブランケットを畳む。

「それだけ、疲れてるんですよ。
明日も良かったら休みに来てください。」
にこりと先生が笑う。

眩しい笑顔、久しぶりに見たなぁと、紗奈は思う。

「少しはスッキリしましたか?」

「はい…。あの、お手伝い出来なくてすいません。」

「まだ、あまり進んでないです。
今週中に終わればいいのでまた、お願いします。」

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