黒い龍は小さな華を溺愛する。

黒い影


数日後の放課後、私は鳳凰で律くんに勉強を教えていた。

期末テストが近いから不安だっていう律くんが可愛いし、嬉しかった。

学校、楽しいって言ってくれることも増えたな……。


「沙羅、夕晴遅くね?もう外暗いじゃん」


「あ、今日は集会なんだって。私は危ないから来るなって」


「じゃ帰ってくるまでいるの?何時になるかわかんねーよ?」


時計を見ると19時過ぎている。


「ううん、常盤くんにはここに来ること言ってないから。そろそろ帰ろうかな」

「え!マジで!?1人で帰んの!?」

「え?うん……」

「あぶねぇじゃん!あとで俺が怒られる!だったら送るよ」

「何言ってんのー!年下に送らせるわけにはいかないでしょ、大丈夫だよ!人通りもあるし」

帰る支度をしてる最中も

「マジで心配」

と親のように言ってくる律くん。

「そんなに頼りなく見える?」

「そうじゃなくて……」

「大丈夫だって!また来るね」

< 205 / 249 >

この作品をシェア

pagetop