俺様外科医は初恋妻に一途な愛を貫く~ドSな旦那様の甘やかし政略結婚~
あまりにもひとりよがりな行動で、開いた口が塞がらなくなる。

「いつまでも兄さんと連絡を取っていたら諦められないだろ」

「なに言って……。私は隆成さんが好きだと言いましたよね?」

あんなに熱い夜を過ごしたのに、まさか伝わっていなかったのだろうか。

「……それでも兄さんに気持ちが戻るかもしれないだろ」

「え……?」

彼らしくなさすぎる弱気な発言に、とてつもなく違和感を覚えた。

彼はきまりが悪そうに、すっと目を逸らす。

「とにかく千里は兄さんと話す必要はない」

断じながら、隆成さんはリビングを出て行ってしまった。

ヤキモチ焼きでは片付けられない。

本質的になにかが違う気がしてしかたがなかった。

ただ少し光一さんと話しただけで、その内容もたわいもないし、ほとんど隆成さんとのことだ。

それなのに、彼がどうしてそこまでするのかわからなかった。


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