エリートパイロットには敵いません!?


後ろから声がして真白さんかと思って肩が跳ねた。

「なんだぁ。詩音か」

「なんだってなんだよ」

「バイト終わり?」

詩音も真緒の両親のコーヒーショップでアルバイトをしている。ちょうど終わってここへ来たとかそんなところだろう。

「うん。今日はここに来ようと思ってたんだ」

詩音は想良の横に座る。

「なんかあった?」

詩音がここに来るときはいつも理由がある。待ち合わせだったり、真緒には聞かれたくない話だったり。

「なんかあったのは想良の方だろ?浮かない顔してるくせに2週間も待っても話してくれないから自分で聞きに来た」

話したらいけない気がしたけれどどうせ核心は想良自身も分からないので話してもいいかと思い話した。

水族館デートの時に感じた違和感を。

「……私の考えすぎかもしれないけれど」

「日浦さんに直接聞いてみたら?一緒に住んでるぐらいだから教えてくれるんじゃない、もし教えてくれないならそれまでってことだよ。その時は潔く諦めて俺のとこにおいで、いつでも歓迎するよ」


……え?
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