総長様は可愛い姫を死ぬほど甘く溺愛したい。


あなたたちは、人を殺す時も、堂々としていられるの……?

人の命を自分の手で絶つことに、怖さというものはないというの……?


『っ!!桜十葉!!避けろ!!』


裕希さんが、私に銃口を向けている男に掴みかかる。

バンッ!!!!という銃声が鳴ったと同時に、私の意識がプツリと途切れた────。

最後に聞こえたのは、裕希さんの悲痛に叫ぶ声と、裕翔くんの絶望に満ちた声だった───。

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