総長様は可愛い姫を死ぬほど甘く溺愛したい。
「ずっと、俺だけを見ていてほしいんだ」
裕翔くんも涙を流しながら、私の濡れていた頬に手を添えて私の涙を優しく拭ってくれる。
「うん。そんなこと、付き合った時から変わらない」
私たちの関係は、脆くて、痛くて、苦しい。
でも、私たちはそれを乗り越えて今ここに居る。この二人きりの時間が幸せに満ちているのは、お互いがお互いを強く想っているから。
「この世界に、俺と桜十葉しか居なければいいのに。そうしたらずっと、こうやって抱きしめていられる」
六歳も年上のあなたは、そんな甘い言葉を囁いて、私に甘い甘いキスを落とした。