総長様は可愛い姫を死ぬほど甘く溺愛したい。


裕翔くんの唇が私の唇を何度も塞ぐ。

酸素を求めて口を開けたら、ぬるっとしたものが口の中に入ってきて、私の舌と絡まり合う。


「んっ……んぁ、はぁ……もっと」


も、もっと…!?

何を言っているんだ自分!正気を保て!


「もう、やば……。桜十葉、俺したい」


し、したいっ……?

今の状況でそう言うってことはやっぱりあれだよね?

裕翔くんは大人だし、そう言う経験も少なくないはず……。

そう思うと胸の中がキュッと苦しくなって、他の女の人が裕翔くんと……、なんて考えると何だか凄く嫌だった。

裕翔くんの手が私の制服のボタンを外していく。それは本当に一瞬で、慣れているんだなぁと思った。

はだけた制服からはもう私の下着。裕翔くんは優しく制服を脱がせて、瞳で訴えてくる。


「ねぇ、ダメ?」

「んっ……、」


答える隙なんて、与えないという程にまた深いキスが降ってくる。裕翔くんは、我慢してるのかな?

でも、私は……。


「裕翔、くん……。私が高校生を卒業したら、して、いいから。今は、まだ……」


まだ自分の気持ちも分からないのに、裕翔くんとならキス以上のことをしてもいいって思った。

だけど私は、そういうことをするのは高校生を卒業してからって決めているんだ。それに法律でも、こういうことはご法度でしょ……?

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