夢を叶えた日、一番にきみを想う
涙で文字が滲んだ手紙を大切に封筒にしまう。
展望デッキまで聞こえるほどの轟音にハッと顔をあげると、彼女が乗った飛行機が、ゆっくりと滑走路へ向かっている。

「沙帆ちゃん!!」

出会えてよかった。
好きになれてよかった。

滑走路の端でほんの一瞬だけ止まった飛行機は、再度大きな音を周囲に響き渡らせると、一気に滑走路を駆け抜けてゆく。

俺はここで頑張る。
あなたに伝えた夢を叶えられるように、ここで頑張るから。

だから、沙帆ちゃんも。

「頑張れ!!!」

真っ青な空に向かって叫ぶと、彼女を乗せた飛行機が大空へ羽ばたいた。
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