眠りにつくまで





すぐに戻ってきたお姉さんが

「サイズ、お測りしましょうか?」

と小さな声で聞いてくれる。

「お願いします」

えっ…聖さん…お姉さんは小さな声で聞いてくれたと思うんだけど…聖さん、そんなに近くにいるの?ニコニコ笑いながら入ってきたお姉さんが

「失礼します」

迷いなくメジャーを私の胸に巻きつけながら

「素敵な彼氏さんですね」

と言ったあと

「ここの跡形からもわかりますが、カップにお胸が収まっていない着け方だったのだと思います。ここも立派なお胸ですのでしっかりカップに入れて支えてあげてください。このサイズでもデザインによってはお胸を押さえてしまいますね。こちらをどうぞ」

Dカップのアプリコットのブラを渡され着けると

「前屈みで…失礼しますね…こう…横乳下乳と言われるものを入れてください。今お客様のお胸にあるのはワイヤー跡ですから絶対にダメです」

なんだかどや顔になったお姉さんが鏡を見て

「美しいですね。とても美しい谷間です」

って、さっきまでより声大きくない?まあ、綺麗だけど…そうか…私は適当にずっと胸に圧力をかけてただけか…高校生からずっとCカップだと思ってた。
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