Again〜今夜、暗闇の底からお前を攫う〜
私がカオルに向ける好きを、カオルも同じ量の好きで返して欲しい。

我儘で面倒臭くて、恋愛初心者が何求めてるんだかと思われるかもしれないけど、ここを引いたらカオルの良いようにズルズルと依存させられる気がした。


「全部あげるって言ったじゃねぇかよ」

「友達としてあげれるものには限度があるでしょ?
まさか恋人でもないのにキスから先も貰えると思った?
勘違いにも程があるよ、カオル」


私は鼻で笑うと、カオルを置いて屋上を後にする。

バタンとドアが閉まる音がやけに虚しく感じた。


「めんどくせぇ女…」


残されたカオルは頭を乱暴に掻きながら、深いため息を吐いた。
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