超絶イケメンな幼なじみに、めちゃくちゃ愛されちゃってます♡


「……え?」

 “王河くんの案”ってなんのこと?

 そう思ったところで、王河に腕をトントンっと軽く叩かれた。

「乃愛、今日は早く学校に行きたいし。もうそろそろ出かけない?」

「え? 王河、今日は学校に行けるの?」

「まぁ、少しだけだけど」

 そう言う王河を見ると、確かに制服を着てるかも。

 朝から王河がいることに舞い上がっちゃって、全然気が付かなかったけど。

 ネクタイの緩め方とか、いちいちカッコいい。

「えぇ~。うれしい~」

 王河が久しぶりに学校に行くと聞いてテンションが上がった。

「……でもごめんね、王河。あたし、毎日、夏帆となっちゃんと紗良ちゃんと待ち合わせをしてるんだ」

「そっか、じゃあ、今日は俺も混ぜてよ」

「…………」

 えっと……それは……。

 すぐには返事ができなかった。

 だって、紗良ちゃんはいいって言ってくれるかもしれないけど、昨日あんなに怒ってたなっちゃんや夏帆はイヤだって言いそうだから。

 でも、そんなの王河には伝えにくいし。


< 130 / 298 >

この作品をシェア

pagetop