超絶イケメンな幼なじみに、めちゃくちゃ愛されちゃってます♡


「なぁ、そんなに考えることじゃなくね? 名字を間違われるより全然いいだろ。じゃあ、夏帆で決まりってことで」

「って、なにを勝手に……、あたしはまだいいとは……」

 夏帆が王河に反論しようとしたとき、

「夏帆~、乃愛ちゃんおはよう~」

 と手を振りながら、なっちゃんが駆け寄ってきた。

「七海おはよう」

「なっちゃんおはよう」

 と、あたしと夏帆がなっちゃんに挨拶をした。

 でもなっちゃんは、あたしの隣にいる王河には挨拶をせず、わざとらしくフイッと顔をそらしてしまった。

 あー、なっちゃん怒ってる。

 どうしよう、この感じ。

 今チラッと手をつないでいるのを見られたし。

 昨日よりもさらに怒っていそう。

 そう思ったとき、なっちゃんから少しだけ遅れて、紗良ちゃんが歩いてきた。

「乃愛ちゃん、夏帆ちゃんおはよう~」

「おはよう紗良」

「おはよう紗良ちゃん」
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